2012年05月11日

仲のいい会社はいい会社

池波正太郎著「食卓の情景」にこんなくだりがある。(築地にある河豚料理屋のことをさしている)
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高級な河豚料理屋などといわれているが、これだけ念の入ったものを、ゆきとどいた
女中のサービスで食べて、いざ勘定となると、「かならずしも高くない」のである。
あるじの「良心」が、その勘定に、はっきりとあらわれている。
先夜、行ったとき、私が女中に、
「ここの女中さんは、みんな仲がよくて、だから、はたらきやすいのだろう?」
そういうと、女中が目をみはって、
「よく、おわかりになりますね」
と、いった。
なに私のみがわかるのではない、だれの目にも、すぐわかることなのである。
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と。

このことは、料理店に限らずあらゆるビジネスに通ずるものではないかと思う。
われわれソフトサービス会社でもそうだ。
仲の良い社員達ならば、一緒に仕事をしているお客様とも自然と仲良くなれるし
何よりも気持ちよく仕事ができる。
そうすればお客様も喜ぶし、当社の社員も嬉しくなる。
この好循環がお客様と永くお付き合いできるコツでもあるのだ。

これは少し考えたらあたりまえのことかもしれないが、最近はなんでも契約とか約束を盾にカネにつなげようとする風潮が垣間見られる。そういう会社とは以後取引はしにくいだろう。
たとえ1回限りの取引であったとしてもお互い気持ちよく仕事を終えたいものである。
信用を築くのは最初の一歩からだ。

当社は小規模ソフト会社ながら、社員は皆仲良く家族的だ。
その中心はやはり女性社員かとも思う。
男性社員の多い中ながら、女性社員が生き生きと働ける職場なら、当社の掲げる指標の1つでもある、
「ワクワクする面白い会社 安心して働ける会社」の実現はまちがいがない、と信じているし、
そうなるように経営努力を日々続けていきたい。

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中嶋 勇
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2012年04月29日

世はペーパーレス化へ向かうか

毎年のことだが年度の終わりと始めはかなり忙しい。
3月は制度改定・賃金改訂・新年度案件受注活動・入社式準備、などとハードモード。
4月は新入社員の入社行事、新規受注案件の折衝などがあったが3月に比べれば未だ余裕があった。
その余裕を使って、今回は事務方の効率化を図るために私自らいくつかソフトを作った。
作ったといってもさして自慢できるものではなく、Excelのマクロを活用した、注文書・見積書・請求書作成ソフトだ。
結構便利です、と事務担当者からも好評なのが嬉しい。
その勢いを駆って、だいぶん前から構想を温めていた給与支払明細書のPDF配布化に取り組んだ。
もちろんこれもExcelマクロ。
これは給与明細書を自動でPDF作成->本人宛にメール送信する代物で、これができれば今までかかっていた事務方の2時間が約5〜10分に短縮される(メール送信の前に目視確認が必要なので瞬時に処理、という訳にはいかないが)。
おまけとしてペーパーレス化が図られる。
取り組み始めて1週間くらいしてほぼ完成した。
マクロコード(Excel-VBA)を書いてテストまでは正味約1日半、マクロの使い方も忘れていたせいもあって調べた所要時間が約2日、計3日半くらいで出来上がった。
元PGの私としては完成した醍醐味を久しぶりに味わった。
先日の新聞に、社内では紙をいっさい使わない(使わせない)的なことを、ソフトバンク孫社長の談話として載っていた。
http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012042701002068.html
私もその案に大賛成である。
書類の多さがオフイスの利用効率をいかに妨げているか、そして紙は情報漏洩の温床でもあり高リスクでもあるし、紙があることによる人的作業が発生する、木材資源の環境保護にもなる、などを考えれば時代は必然的にペーパーレスに向かうだろう。
一気には行かないが我が社もそのような方向に進みたいと考えている。
そう思いつつ、ソフト完成のその日は帰路途中、行きつけの酒屋で日本酒(千歳鶴)をじっくり味わえた旨かった、上機嫌で帰った。
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中嶋 勇
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2012年04月02日

顧客指向の原点を忘れない

最近読んだ経済本に以下のくだりがある。(「V字回復の経営」三枝匡著 日本経済新聞社)

〜〜〜
手作りの椅子をまるごと一つずつ組み立て、それを自分で売った職人は、自分の作った椅子で顧客が満足してくれたかどうかに敏感だ。
お客に嫌われたら、その痛みは自分の痛みである。
そこで職人は技術を磨き、モダンな椅子のデザインを自分で工夫し、商品に新しい感性を入れようと自分で努力する。
しかし椅子の世界にもアダム・スミスの分業論が導入され、工場では毎日、椅子の「脚」だけしか作らない職人がいるようになった。
彼らは自分の作った脚が他の職人の作った部品とピタリと合うように、会社の決めた部品規格や品質基準に組織ぐるみで従うことを求められた。
人が機械のように働くことが重要になった。
そうなると個人はモノ作りの楽しさから遠ざかってしまう。また顧客の不満を自分の痛みとして感じ取る度合いも低くなる。
完成した椅子がいくらで売れるかよりも、自分は賃金さえもらえばいいという人が増える。
〜〜〜

私はこれを読んである種衝撃を受けた。そして全く同感に思った。
まさに日本の中小ソフト会社の置かれた立場が分業論にそっくりで、顔の見えないエンドユーザの仕事を間接的に行っているのである(時によっては多重請負構造の中で)。
ユーザも元請けも下請けも誰もがこの状態をいいとは思っていないが慣習やら業界構造やらでなかなか簡単には変えられない。
聞くところによるとこの多重請負と常駐型請負の構造は日本のIT業界特有の商慣習らしい。

技術者は自分の技術が形となって世の中に使われていることに喜びと誇りを感じる。
量販店で売っているTVのソフトはパパが作ったんだよ、と子供に教えればパパは鼻が高いし、子供もうちのパパはすごいんだと誇れる。

技術者からモノ作りの楽しみ・喜びを奪ってしまったら単なる作業員になってしまう。それでは仕事に誇りを持てない。
そういう状況から脱却するには他人頼みではダメだ。自らが元請けになるか、エンドユーザの見える立ち位置で共に仕事をさせてくれるところ(顧客)から請けることだ。例え依頼顧客が中小であっても。

一説には日本に1万5千社あるといわれるIT企業は今後難しい選択が迫られようとしている。
生き残り競争と言えば聞こえは悪いが、競争の土俵を新たに創り出し市場価値の高い商品を提供することが企業にはますます求められている。
そういう企業をめざしたい。

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中嶋 勇
posted by ボス at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記